Appleより新型iMacや、Mac miniのアップデートその他新製品の発表がありました。
発表された当初はその珍妙なスタイルに批判というよりむしろ失笑を多く集め、フォロワーだらけだった初代iMacと異なり未だに似たようなスタイルのPCはおろかモニタ1つ無いこの筐体は、実際に使ってみると「リビングで使うPC」としてのそのデザインの秀逸さに感嘆せざるを得ません。この筐体の思想を一言でいえば
リビングに置かれたPCが通常のデスクトップPCともっとも異なる点は、「人の座る位置が固定ではない」ということです。オフィスの机に置かれたPCであれば、人とPCの位置関係というのは実のところほとんど変化しません。ところがリビングの場合、人の座る位置はバラバラです。複数人でPCを囲むことも多いです。液晶の視野角が180度に近いところまで向上したとはいえ、やはりモニタは正面から見たい。これまでは人がPCの前に移動してくるか、PCをずりずり動かすしかなかったわけですが、大福iMacはモニタを自由に上下左右に振れるようにして「モニタの方を人の位置にあわせる」という、誰もが思いつくけど誰も実装しなかったデザインをリビングに持ち込んでくれました。VESAアームの利点をワンストップでパッケージングしたようなものです。この便利さは、文字通りコロンブスの卵でした。 工業デザインとして極めて優れていたにもかかわらず、iMacは結局次のフルモデルチェンジからは現在のような写真立てスタイルに変わってしまいました。確かに省スペースにはなりましたが、正直イノベーティブさはかなり後退してしまったなという印象でした。それはアルミだったりガラスだったりする今回の新型iMacでもやはり同じで、ただのスタイリッシュなPCという小さなワクに収まってしまっているのが残念です。
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