WiiFitのバランスWiiボードは実は左右の荷重移動に向いてない
2007年12月14日 inuro

WiiFitが発売されて二週間。どうやら相方にも好評らしく一安心。これで否定的だったら家の中でさぞかし邪魔にされたに違いない。

ネットで感想をつらつらと眺めていると「バランススキーが面白い」という人がけっこうたくさんいるが、個人的にはWiiFitの中でいちばんストレスがたまるのがあのスキーだ。実はバランスWiiボードは左右の荷重移動を入力するのにそれほど適したインタフェースではなかったりするのである。

理由は単純で、狭すぎるのだ。あれでもまだ。
幅が狭いから体を左右に大きく動かせないため、コントロールレンジが非常に狭くなり反応が過敏になってしまう。ヒザを十分に落として荷重をかける方の足をちゃんと踏み抜けばいいのだが、あの踏み幅ではなかなかそういう真上から重心を踏み抜く姿勢はとりにくい。

また、人間の体で一番重いパーツは頭である。足を肩幅程度の開き方で固定したまま頭だけを移動しようとすると、首から下はバランスを取るために頭と逆の方向に荷重をかけようとしがちだ。ヘディングゲームで傾けた反対の方向に画面のキャラが動いてしまった経験があれば、まさにソレである。これもヒザを落として上半身全体の荷重を腰ごとシフトすればいいのだが、これはもう体の動かし方の技術そのものである。Wiiリモコンのようにとにかく振ればそれで反応してくれるインタフェースではなく、バランスWiiボードをうまく使うには実は修練が必要なのだ。ま、その修練過程こそがWiiFitなのだとも言えなくもないけど。

もっと「荷重を抜く」ゲームを

となるとバランスWiiボードに向いている入力は何か?1つは片足立ちのような「静止デフォルトで重心のブレを検知する」アクション。もう1つはスキージャンプのような「荷重を抜く」アクションである。特に後者は非常に大きな可能性を秘めていて、この荷重を抜くというアクションを直感的に扱えるインタフェースは今まで本当に存在していなかった。

例えばモーグルのゲームを作ることを考えてみる。モーグルのキモはエアではなく実はあの高速なターン部分である。それが全部オートではつまらない。コブの吸収をどうやってゲームにするか?アナログのL/Rを体の上下動に割り当てる?いやいや、それではフィーリングのレンジとコントロールのレンジの幅が違いすぎてとても操作できたものではない。しかしバランスWiiボードならそれが非常にナチュラルに可能になるのだ。左右のターンなどはヌンチャク+リモコンをストックに見立てるか、いっそアナログスティックでも構わないから、実際のターンさながらにヒザを上下させ、次々にコブをクリアしてゆき、エアを決める。く~脳汁出るよこれは(夢想中)。

他にも上下の荷重変化が重要なスポーツはたくさん存在していて、そしてそのどれもがほぼ例外なくゲーム化されていない。MTBのダウンヒル、BMXでダートジャンプ、スノーボードクロス等々。世のソフトハウスさん、今こそこれら埋もれてきた荷重系スポーツをぜひゲームとして実装して下さいよ。期待しています。

余談

この「左右の荷重移動が難しい」問題には実は簡単な解決法があって、バランスWiiボードを2枚並べて使えばいいのである。好きな踏み幅に広げて配置できるし、スキーの大回転のような深く踏み込んだ体勢も取ることができる。2枚使いに対応したアルペンレーサーとか発売されたらWii Fitもう1つ買っちゃいますよ。
広告
地図
category archive