Wiiのファミリースキーが実に良い出来
2008年02月03日 inuro

2008年1月31日は世間というかゲーム業界一般的にはスマブラの発売日だったわけだが、個人的には圧倒的にファミリースキーの発売日なのであった。

ゲームの様子はこちら⇒の動画がよく雰囲気を伝えていて画質も良いのでぜひ見て欲しい。

タイムを競うとかトリックを極めるといった方向性ではなくて、スキーリゾートを丸ごと再現して、自由に滑って楽しんで下さいね、という箱庭的なゲームである。まあその気があれば野良レースとかもありますよ、といった程度の押し付け感の薄さは、逆に言えば「ただ滑っているだけで楽しい」というスキーの本質の実装に自信があればこそだろう。「リフトに乗ってるとだんだん音楽が近くなってきて、通り過ぎるとまた遠くなるんだよ!」とか「ユーミンはベタベタだがイイ、欲を言えば広瀬(略」といった目立つトピックに隠れて誰も特には語らないが、ターンの設置感や切り返し時の荷重の抜ける感じなどその挙動は実に良い出来で、ラジコン人形がバタバタと滑走している感しかない凡百のスキーゲームとは雲泥の差だ。

もうひとつ、WiiFitのバランスWiiボード対応(任天堂・サードパーティ通じて初)がこのゲームの大きなトピックだけど、以前のエントリにも書いたとおりバランスWiiボードは本質的にスキー向きのインタフェースではないので、そちらにはそれほど期待していなかった。が、調整がWiiFitのスキーより適切でピーキーではないので、バランスWiiボードで滑るのもなかなか楽しい。何よりゲームに慣れてなくても直感的に滑れる部分はやはり素晴らしいと思う。

ただ、その影に隠れてリモコン+ヌンチャクの通常インタフェースの素晴らしさが埋もれてしまうのは少しもったいない。エキサイトトラックなどの「リモコンを横持ちで左右に傾ける」も悪くなかったが、どうしても操作感がピーキーになってしまう。2本の傾き(というかひねり)で検知するファミリースキーの操作感は、良い感じで操作の「遊び」を吸収してくれている。難点といえば「ストックに見立てている」ためスノボのゲームには応用しにくいところかしらん。

さて、これだけ出来が良いと文句もいろいろ出てくる。文句が出てくるということは良いゲームということですよ。

ゲレ食に入りたい
よく作りこまれた箱庭感がこのゲームの本質の1つだが、そうであればあるほどいかにも入れそうで、入りたくなる施設に実際には入れないことが違和感になってしまう(これも一種の不気味の谷ではある)。 「滑る」という観点からは何の意味もないけれど、やはりゲレ食に入ってカレーを食べたりビールを飲んだりしたいじゃないですか、箱庭ならば。
ゲレンデのボリュームが物足りない
これだけの作り込みっぷりでは厳しいのは承知なのだけど、このゲームのもう1つの本質が「単純に滑っているだけで楽しい」という部分にある以上、シナリオやイベントに頼らないでボリュームを出すのはやはり少々厳しい。「もっと!もっと俺にバーンを!」と言いたくなってしまうのだ。 ジャンルは違うが同じコンセプトで、私が悪うございましたこれ以上よこせどころか完全制覇なんてとても無理ですと謝りたくなるくらいのボリュームを備えたのが「オアフ島まるごとドライブ」のTest Drive Unlimitedである。ファミリースキーにはぜひスキーゲーム業界のTDUを目指してもらいたい。
トリックの入力が混同されやすい
ツイスター、スプレッドイーグル、ダフィー、コザックの入力が混同されやすく、冷静に狙ってもツイスターがコザックになったり、スプレッドイーグルがダフィーになったりするのがもどかしい。もっと大きな動きを認識するようにしてもよかったのではないだろうか。
グラブヘリができない
モズレーのマネができないじゃないか!

とりあえず、ファミリースキー2の前に、アペンドディスクといった形でよいので別のスキー場をぜひ発売してください。期待してますよナムコさん。

広告
地図
category archive